シスコシステムズ、世界のIPトラフィック予測を発表 牽引役は動画!TVはインターネットに取って代わられる
6月7日、シスコシステムズは年次調査報告書「Cisco Visual Networking Index(VNI)Forecast(2012-2017)」を発表した。世界的にIPトラフィックが増大する中で、日本のトラフィック拡大を牽引するのは動画(ビデオ)であることが判明した。
2017年のIPトラフィックのCAGRは
日本が世界を上回る
Cisco VNI Forecastは、世界のIPトラフィックに関する予測と傾向分析をまとめた調査報告書で、今年で7年目になる。その報告書から、シスコシステムズ グローバルテクノロジー政策担当 バイスプレジデント ロバート・ペッパー氏は、特に日本のトラフィック拡大に関するデータを抜粋し、考察を加えた。
![]() |
---|
シスコシステムズ グローバルテクノロジー政策担当 バイスプレジデント ロバート・ペッパー氏 |
同報告書によると、全世界のIPトラフィックは2012年の44エクサバイト/月から121エクサバイト/月へと急増、2017年までには年間1.4ゼタバイトに達すると予想される。「1984年から2012年までの総トラフィック量は、1.2ゼタバイト。それを1年間で上回る計算だ」(ペッパー氏)。
日本のIPトラフィックも、2012年の2.3エクサバイト/月から2017年の8.1エクサバイト/月への拡大が見込まれる。
ここでペッパー氏が注目したのは、年平均成長率の違いだ。両者を比較すると、全世界のCAGRは23%であるのに対し、日本は28%と全世界を上回る見込みだ。