Webカメラで撮った顔画像からリアルタイムに脈拍を計測する技術
富士通フォーラム2013(5月16〜17日・東京国際フォーラム)において、富士通研究所は、今年3月に開発発表した「顔の画像からリアルタイムに脈拍を計測する技術」を展示。この技術を取り入れたPCやスマートフォンの製品化を今年度中に予定しています。
"顔画像から脈拍を検出する技術を今回展示しています。"
"体の中は血液が流れていますので、血液の量が多い少ないによって、顔に当たった光が吸収される量が増えたり減ったりします。ごくわずかな顔表面の輝度変化を抽出して脈拍に変換するというのがまずひとつのポイントです。また、人の動きをきちんと捉えて、ノイズとそうでないものに分けることで、最短5秒で計測できます。"
"じっとしている時は、緑の波形で出ているように顔の表面の輝度変化がずっと捉えられています。その中で比較的体の動きが少なくてノイズが少ない所を抽出した結果が赤い波形です。平均誤差でプラスマイナス3拍以内というのが分かっています。"
"今回の技術は、何も操作しないでカメラの前に来るだけで自然に測れるというのが、一番のポイントです。例えば、日常的にパソコン作業行っている所で、5秒以上じっと考えていることがたくさんあると思いますが、そこを捉えて脈拍数を測ることで、一日の脈拍数の変化を記録して健康サポートに使えるのではないかと考えています。"
"監視カメラの例では、やはり何かしら不振な行動をする方の脈拍数は高いであろうという前提のもとに、不審者を検出できるのではないか、ただそれがこの技術だけでできるとは思っていなくて、他のものと組み合わせた総合的な分析によって、そういうことができるのではないかと思っています。"
"弊社の製品に組込む形で出したいと思っています。それは、PCだけでなくスマートフォンも含めて、今年度中に製品にしようと今進めています。"
http://www.youtube.com/watch?v=VhIZTuV5br0
記者発表