お役に立つ動画研究所

日活撮影所で「嵐を呼ぶ男」のメイキング見学が19歳の映像修業の初体験でした。

『ゼロからはじめる社会企業』読んでみた。表紙と打って変わって建設的でした。

行動力と企画力を考えさせられる本。

社会起業家の本は大学時代から少し関心があって数冊読んできている。先にこの本の欠点を述べるなら、タイトルがやや残念な気がする。それは「社会起業」という言葉がそれほど浸透していると私は思わないからだ。「週末起業」や「アフィリエイト」などと混合しやすい「社会起業」だが、意味が全く違う。社会のために何かをする、そのために行動するということが何かもう少し表紙で伝わってくるとよかったのにと思ってしまった。

しかし、表紙の易しさと売って変わって中身は大変建設的で親切なつくりをしていた。「ゼロからはじめる」とあるように、本当にゼロから考えるないようになっていた。

各章は、

第1章 テーマを決め仮説を描く
第2章 「人が喜んでくれるか?」を検証する
第3章 「独自性を築けるか?」を検証する
第4章 「収支は取れるか?」を検証する
第5章 起業する
第6章 活動範囲を広げる
付録

と、なっている。特に参考になるのは第4章「収支は取れるか?」という点。収支についてのお金の流れがチャートになって、考え方が分かりやすく書いてある。いくら社会に役に立つことをやろうとしても、それで自分の財布を圧迫して家族に迷惑をかけるのでは本末転倒。かといって、この本は「起業」という話の中で金銭に関する内容は基本的にこの章で収まっており、それ以外は行動を支えるためのポイントがまとまっている感じだ。

また、付録についている趣意書事例やPowerPointなども非常に参考になった。

http://www.urulog.com/2013/04/blog-post_29.html?m=1