お役に立つ動画研究所

日活撮影所で「嵐を呼ぶ男」のメイキング見学が19歳の映像修業の初体験でした。

「褒める」という言葉の力<金口木舌>温かい言葉には温かい言葉が返る

街の書店の実用書コーナー。上司や部下との接し方など職場の人間関係をテーマにした書籍が並ぶ。お悩み解決のヒントとなる一冊と出合っただけで、前向きな気持ちになることがある
▼「褒める」という言葉の力で人、組織の成長を追い求める団体が注目されている。日本ほめる達人協会(大阪市)、通称「ほめ達」だ。西村貴好理事長は「褒めるとは価値を見つけ伝えること」と話す
▼正しい褒め方は実は、叱り方にも直結し人間力を向上させるという。全国で共感が広がる中、愛媛県鬼北町は暮らしやすい地域づくりを目指し、町ぐるみで「ほめ達」を実践している
▼先日県内にも「ほめ達」の支部が誕生した。関連行事では、西村氏へ「妻が喜ぶ褒め方は」「本土で暮らす息子を支える言葉は」など質問が相次いだという。日々の会話で悩む県民の姿も浮かぶ
▼ある日の小学校の道徳の授業。バカ、嫌い…、人が嫌がる“ちくちく言葉”の例を求められると、児童の答えは歯切れが悪い。相手がいい気持ちになる“ふわふわ言葉”は「大好き」「一緒に遊ぼう」などと次々出てくる
▼温かい言葉を掛け、温かい言葉を返してもらった経験は誰にもあるだろう。「お父さんのおなかタヌキみたいで気持ちいい」。子どもも時々うまいことを言う。しっかり褒め、納得のいく叱り方のできる大人にすくすく育てと、自戒を込め願う。