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日活撮影所で「嵐を呼ぶ男」のメイキング見学が19歳の映像修業の初体験でした。

新型動画共有アプリ「Vine」が変える企業マーケティング

2013年6月、Twitter傘下の動画共有サービスである「Vine」が、新たにAndroid版のアプリをリリースした(写真、Android4.0以降に対応)。同アプリは、端末で撮影した最長6秒間の動画を、ループできる形でアップロードし、「Vine」内のコミュニティー、あるいはTwitterFacebook(共有先は今後拡大する見込み)で共有できるようにする。まず2013年1月にiOS版が利用可能になり、それに続く形で今回、Android版がリリースされた。

 「Vine」はアプリから新規にアカウントを作成するか、Twitterのアカウントと連携させる形でログインすることで利用できる。「Vine」内のコミュニティーで、気に入った利用者をフォローしたり、投稿された動画にコメントを付けたりできるところは、「Instagram」を動画に置き換えたものとイメージするとわかりやすいだろう。

 この「Vine」は前述したとおり、1月に利用が可能になったばかりの新しいサービスだが、Android版がリリースされた6月の時点で、(つまりiOS版だけで)既に1300万人のユーザーを集めている。かつて「Instagram」は初期段階でiOS版だけのサービスで多くのユーザーを集めた後にAndroid版をリリースし、さらに急激な勢いでユーザーを獲得した。こうした前例から考えると、「Vine」でも今後さらなる成長を十分に期待できるだろう。

サービス開始後、まだ半年ほどしかたっていない「Vine」だが、既に動画によるコミュニケーションの持つ特性を活かした試みが始まっている。例えば英国では、教育的な目的で、ある複雑な整形外科の手術の様子を「Twitter」でのツイートや写真、そして「Vine」による13本の動画で解説するという試みが公開されている。

 この病院は2年ほど前から、手術の模様を「Twitter」で“実況”するという構想を温めていたようだ。近年、英国の医療業界で競争が激化していることがその背景にあると関係者は語っている。競争が激化する中、少しでも自分たちの技術やサービスを強くアピールするために、「Vine」を使用するに至ったとのことである。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130608/483381/?top_tl1